いとう歯科クリニック

〒323-0812    
栃木県小山市土塔236-16
℡ 0285-31-4182  (さぁ!一番良い歯に)

診療時間 9時00分~13時00分 14時30分~18時30分


休診:木曜日・日曜日・祝祭日(祝祭日のある週は木曜も診療します)



二次象牙質


         二次象牙質ってな~に?

            虫歯治療の前後等に歯が凍みる場合があります。
            歯の中の歯髄神経が過敏になり、ちょっとした刺激に反応します。
            その後『二次象牙質』と呼ばれる神経のまわりの壁が出来ると歯は凍みなくなってきます。
            二次象牙質は硬い組織で、出来上がるのに半年や一年と時間のかかる場合もあります。

歯髄が感染してズキズキ痛んだり、歯肉が膿で腫れる事がなければ、そのまま使用し治まるのを待つ方が歯が脆くならずに済みます。
飛び上がるような凍み方でなければ経過観察し、二次象牙質が出来上がるのを待つ事になります。

二次象牙質の出来方

二次象牙質は、見た目では分かりませんが、神経や血管の入っている歯髄腔が狭く細くなり、神経の外側(歯髄腔の内面)に象牙質で出来た内壁が出来てきます。これが二次象牙質です。
肉厚の天然歯質が出来上がり、壁の厚みが増えた分だけ外からの刺激が伝わり難くなり、凍みなくなってきます。
象牙質はきわめて細い管の集合体で中に水分を含んでおり、歯髄から外のエナメル質へ向かって放射状に配列しています。添加される二次象牙質は歯髄外側全体ではなく、刺激の伝わる方向に多く添加されます。

お年寄りの歯がすり減っても殆ど痛みを訴える事が無いのは、すり減る過程で二次象牙質が出来、凍みない状態で使用しているからで、お年寄りが全て我慢強いという訳ではありません。

歯の断面図

エナメル質・・・歯で最も硬い組織。 象牙質・・・歯の主体となる部分。 歯髄・・・血液が流れいて、痛みを感じ取ります。 歯槽骨・・・歯を支える骨。 

虫歯

象牙質まで達している初期~中度の虫歯の場合は、痛みはないことが多い為、この程度であれば白い詰め物や金属の詰め物で修復出来ます。

修復

虫歯の部分を除去して、金属の詰め物や白い詰め物で修復します。

二次象牙質

歯髄(神経)の周り(象牙質)に厚い壁が出来て、凍みなくなります。

食べ物 ・ 飲み物

金属(インレー)で修復すると、他の材質に比べ、熱が伝わりやすく凍みる事があります。特に急激な温度差があると、ツ~ンと凍みます。冷たい物や温かい物は、ゆっくり慣らしながら食べるとさほど凍みなくなります。可能な限り凍みない側の口腔内で体温に近づけてから凍みる側に持っていくと楽に食べられます。

~治療~
歯髄(神経)の処置や根管治療を避けるために積極的二次象牙質を作る処置もありますが、通常は症状や患者の置かれた状態等を見て治療内容を決めます。凍みる感覚や痛みの度合いは個人個人、個々の歯牙により大きく異なります。状況に応じた処置が必要となりますので、あまりに痛みがある場合はお伝えください。表面をコーティングしたり歯髄(神経)を麻酔下で除去し、痛みを抑える処置を行います。
また、原則的に根管治療は被せ物等を製作する事となります。